梅花ビールとは？

ここ島根県・大森町の梅の花から見つかった酵母菌「梅花酵母」を使って作っているクラフトビールです

天然酵母は普通のビール酵母と比べて発酵の進み方が予知できないのが特徴です。味にとても特徴が出たり、発酵期間が普段より長かったり、色々と個性を出してきます。梅花酵母は発酵には普段のビール酵母より二倍かかりますが、アルコールはしっかりと作りますし、発酵と共にリンゴ酸も作り出してくれます。最初は主に日本酒を作るために使われていたのですが、このリンゴ酸の酸味があまり飲む人たちの口に合わなかったそうです。

僕が大森に引っ越す前はサンフラシスコに住んでいました。クラフトビール文化、そしてその周りにある食文化とイノベーションがとても刺激的だったし楽しかった。このような環境から来ると、まだ生かし切れていない梅花酵母のことがかわいそうだったし、サンフラシスコで経験した暮らしの鍵がこの梅花酵母が持っているんではないかと思った。

島根はご縁の土地とも知られていますが、そんなご縁でたまたま隣町の江津市でマイクロブルーワリーやっている石見麦酒と知り合い、僕がイメージしていたビールを一緒に作ってくれました！

僕のビールのプロデュースの方法は自分の経験を一本のビールにする。自分が感じたもの、触ったもの、味わったものをどうやって一つのビールに入れるか、それが決めて。ビール一本でストーリーを作れるかどうか、何かを伝えることができるか、そしてその思いが味として美味しいのか。

ちょっとした工夫で材料は素晴らしいストーリーを伝えてくれます。それが美味しさや面白さにつながっていくのだと思っています。

このビールを通していろんな人が大森を訪れて一杯飲んで行ってくれるのが夢です！